老人の活躍の場
つい先日、テレビ番組で芸人さんがお父さんに新しい住家を用意する、とういう内容のものを放送していました。
お父さんはもう高齢なのですが、一人暮らしをしています。一日の行動の中で、人と会話をするのは、買い物に出かけた時ぐらいでほとんど話をすることもありません。そういった様子を見ていた芸人さんは、お父さんに新しく住む場所を用意しようと決意したのです。
住む場所も、自分が住んでいる近くで探していたのですが、その中で、老人ホームをいくつか見て回っていました。食事の世話も、運動設備も、趣味などができる環境もそろっていて、建物もホテルのようにとてもきれいなところでした。そのうちに、介護が必要な状態になれば、同じ系列の別の介護施設の整った建物に移ることができ、そこでは状態に合わせた手厚い看護も受けることができるというものでした。
家族で、住む、ということができればこれ以上にベストなことはありませんが、仕事が忙しく生活は不規則な場合、一緒に暮らしたとしても、一人暮らししているのと大差ない環境になってしまいます。老人ホームというと昔のイメージからすると、なんだか邪魔者扱いの上追いやった感じがしますが、今の老人ホームは本当に余生を楽しんでいるなという感じを受けます。そこで暮らしている人たちも、決して不満そうではありません。入ってよかった、毎日が楽しい、など同じ年齢の人たちと関わっていくことができる環境で過ごすことがとても嬉しそうに感じました。
実際、看護師をしていてデイサービスや介護老人保健施設を最後の職場にしようと考えたことがあります。このテレビをみて、忘れかけていた目標がよみがえりました。